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帳票DXとは?BPO事業者が教える業務効率化とコスト削減のポイント

多くの企業では今もなお、帳票業務に紙が使われています。しかし、業務効率化やコスト削減、さらに働き方改革の観点から、「帳票DX(デジタルトランスフォーメーション)」が注目されています。本記事では、BPO事業者としての視点から、帳票DXの意味やメリット、具体的な導入方法について解説します。

帳票DXとは?

帳票DXとは、 従来の紙ベースで行われていた帳票の印刷、配布、管理といった業務をデジタル化し、業務プロセス全体を効率化する取り組みのことを指します。

手作業によるミスの削減やペーパーレス化、迅速な情報共有が可能となり、 全体の業務スピードが向上します。

なぜ今、帳票DXが必要なのか?

帳票業務のデジタル化、いわゆる「帳票DX」は、なぜ今注目されているのでしょうか?

その理由は、大きく4つのポイントに集約されます。

コスト削減:印刷・郵送費や保管スペースなど、 目に見えるコストを削減できます。

業務効率化:帳票の作成から配布までの工程が自動化され、 作業時間が大幅に短縮されます。

環境配慮:紙の使用量削減はSDGsなどの 環境目標にも貢献します。

働き方改革対応:テレワークでも スムーズに帳票管理が可能になり、柔軟な働き方を支えます。

帳票DXを進めるには?パートナー選びの重要性

帳票DXを進めるにあたり、自社だけで全てを完結するのは難しいこともあります。そんなとき、頼りになるのが 専門的な知見と実績を持つ外部パートナーです。特に以下のような支援が期待できるパートナーであれば、導入から運用までを安心して任せることができます。

豊富な経験と知見:多くの企業の帳票業務をサポートしてきたノウハウをもとに、業種や業務に応じた最適な提案が可能です。

ワンストップ対応:印刷、データ化、Web配信や郵送など、帳票業務の各工程を一貫して対応できる体制が整っていると、業務がスムーズに進むだけでなく、 個人情報の取り扱いにおいても情報の分散を防げるため、セキュリティ面でも安心です。一社完結型の体制であれば、情報漏えいリスクを最小限に抑えつつ、管理・運用の効率化も図れます。

技術力の活用:AIやクラウドを活用した自動処理や管理ツールにより、業務効率が飛躍的に向上します。

セキュリティ体制の整備:前述の通り、個人情報や機密情報を扱う業務のため、セキュリティ面の対策が十分に施されていることも重要なポイントです。たとえば、情報セキュリティマネジメントに関する国際規格「ISO/IEC 27001」の取得状況や、通信・保管時の暗号化対策、アクセス権限の厳格な管理などが、パートナー選定の際の大切な指標となります。

このような外部パートナーと連携することで、帳票DXの効果を最大限に引き出すことができ、社内の負担も大きく軽減されます。

帳票DX導入事例

①請求書の出力・封入封緘・発送業務

従来は紙で請求書を出力し、封入封緘・発送していましたが、PDF出力によるメール送付に運用を変更。

メリット:発送工程が不要となり、受け取りまでに数日〜数週間かかっていた請求書が、即日で届くようになりました。業務の効率化と顧客対応のスピード向上につながっています。

②受験票の出力・圧着・発送業務

これまで圧着はがきによる受験票の郵送を行っていましたが、PDF形式によるメール送付やマイページでの配信に切り替えました。

メリット:印刷・郵送にかかる手間やコストが削減され、未着に関する問い合わせにも即時対応が可能に。さらに、受験者は試験当日にスマートフォンで受験票を提示するだけで受付ができるため、印刷の手間も省け、利便性が大きく向上しました。

紙とデジタルのハイブリッドも可能

導入に際して、ほぼデジタル化で問題ないが、どうしても紙で取引が必要な得意先や業務が残るケースはありませんか?そのような場合、「 紙とデジタルのハイブリッド運用」が可能です。

たとえば、「大多数の顧客にはPDFで請求書を送付しつつ、一部の顧客には紙で郵送する」といった対応ができます。帳票の出力方法を相手先ごとに切り分け、同じシステム上で一括管理できるため、業務の手間を増やすことなく柔軟に運用できます。

また、将来的にすべての取引先がデジタル対応になった場合には、スムーズに完全デジタル化へと移行することも可能です。 無理に一度に全てを変えるのではなく、段階的にDXを進められる点がハイブリッド運用の大きな利点です。

まとめ

帳票DXは、単なる紙からデジタルへの切り替えではなく、業務全体の効率化やコスト削減、働き方改革、環境対策まで幅広くメリットをもたらします。

BPO事業者と連携し、安心してDXを進めることが成功の鍵です。帳票業務の見直しは、業務改革の第一歩。

自社に合ったDXの進め方を、ぜひこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。

ご不明点やご相談がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。